“1点もの”仕様の新作「MoonSwatch」は雪の日にしか買えないNEWS | 06 December 2025スウォッチがこの“特別仕様”をどのように実現するのかは明らかになっていない。説明を求めたものの、同社からの回答は「少なくとも現時点では答えられない」という、どうにも腑に落ちないものだった。個人的には、この雪の結晶の生成にOpenAIのAI-DADAプラットフォームの一部が用いられていることを期待している。とはいえ、Swatchが詳細を明かすまでは推測の域を出ない。
「Cold Moon」モデルのムーンフェイズ表示の金色の部分にはそれぞれ異なる雪の結晶がデザインされており、「同じものはひとつとして存在しない」とスウォッチは説明している。 Photograph: Courtesy of Swatch
雪の日にのみ販売
しかし、このモデルで特筆すべきなのはデザインよりも、その入手方法──より正確には“買えるタイミング”だ。現在、一部のMoonSwatchはオンラインで購入できるようになっているものの、この新モデルは販売方法が特殊なため、従来のものより入手が難しい可能性が高い。
Cold Moon(42ミリモデル)は、12月4日(日本では12月5日の“コールドムーン”の日)から、2026年3月20日の北半球の冬の最終日まで世界中のSwatchストアで販売される。しかし、2025年12月5日の翌日からは、購入できるのは「スイスで雪が降っている日」のみだ。スウォッチは、「雪を見たことのない国でも、次の降雪を待ちわびるようになるでしょう」と説明している。
これはスウォッチによる新たな“計略”である。MoonSwatchファンが冬のうちにCold Moonを手に入れるためには、スイスで雪が降る日を逃さないよう降雪情報を追う必要があるのだ。
(Originally published on wired.com, translated by Nozomi Okuma, edited by Mamiko Nakano)
※『WIRED』による時計の関連記事はこちら。
Related Articles
雑誌『WIRED』日本版
「THE WIRED WORLD IN 2026」
「THE WIRED WORLD IN 20XX」シリーズは、未来の可能性を拡張するアイデアとイノベーションのエッセンスを凝縮した、毎年恒例の大好評企画だ。世界中のクリエイターや実業家、科学者など40名超のビジョナリーが、テクノロジーやビジネス、カルチャーなど全10分野において、2026年を見通す最重要キーワードを掲げた総力特集!詳細はこちら。Author: Jeremy White. Source