いますぐ見直したい。iPhoneのプライバシーとセキュリティ設定
NEWS | 06 December 2025
iPhoneには、プライバシーを強化するための設定が数多く用意されている。アップルは相応のデータを収集しているとはいえ、スマートフォンに限らずほかの一般的なデバイスよりも高いレベルでプライバシー管理をユーザーに委ねている。しかし、こうした設定の多くはデフォルトではオフになっている。 それを変えるのは簡単だ。位置情報の共有やアプリとのデータ共有、ターゲティング広告を制限できるほか、紛失や盗難時に端末を見つけやすくする機能も有効化できる。ここで紹介する設定はすべて、「iPhone 17」とともに登場した最新の「iOS 26」をベースにしている。古いバージョンのiOSを使っている場合は、設定項目の場所が異なる可能性があるが、ほとんどのiPhoneは、これらの設定の大部分(あるいはすべて)にアクセスできるはずだ。 変更しておきたいiPhoneのプライバシー設定 プライバシーは個々人の考え方によって大きく異なるため、ここに挙げる設定をチェックリストとして扱う必要はない。あくまで提案として受けとってほしい。どこまでデータ収集を許容するか、そしてどのアプリをインストールしているかによって、必要な設定は変わってくる。また、インターネットにつながるデバイスである以上、ある程度のプライバシーは必ず手放すことになることも忘れてはならない。ここで紹介する設定はオンライン上のプライバシー向上に役立つが、完全な匿名性を保証するものではない。 アプリのトラッキングをオフにする Screenshot Apple via Jacob Roach アプリから「アクティビティをトラッキングすることを許可しますか? 」という通知を見たことがある人は多いはずだ。幸い、iPhoneではこれを拒否できる。しかも、すべてのトラッキングをまとめてオフにすることも可能だ。デフォルトでは、iPhoneはアプリに対して追跡許可のリクエストを送ることを認めており、アプリやウェブサイト間でユーザーの行動を追えるようになっている。しかし設定を変更すれば、新しいアプリをインストールするたびに、追跡要求を自動的に拒否できる。 「設定」アプリを開き、画面を下のほうまでスクロールして「プライバシーとセキュリティ」を選ぶ。「トラッキング」をタップし、「アプリからのトラッキング要求を許可」をオフにする。これまでに追跡を許可したアプリが一覧表示されるので、必要に応じてその権限を取り消すこともできる。 位置情報の共有をカスタマイズする Screenshot Apple via Jacob Roach アップルやグーグルのマップを使うときのように、アプリと位置情報を共有したい場面は多い。しかし、本来その情報を必要としないアプリでも、位置情報を要求してくることがある。「設定」アプリから「プライバシーとセキュリティ」まで同じ手順で進み、次に「位置情報サービス」を選ぶ。ここでは、位置情報サービスへアクセスできるすべてのアプリが一覧で表示され、それぞれの設定を個別に調整できるほか、位置情報サービス自体をまとめてオフにすることも可能だ。 位置情報サービスを丸ごとオフにすることは推奨しないが、不要なアクセスを整理することはできる。まず、正確なGPS信号を必要としないアプリ(小売店の公式アプリなど)については、アプリ名をタップして「正確な位置情報」をオフにする。そのうえで、「システムサービス」を開く。ここには、iPhoneに内蔵された機能のうち、位置情報データへアクセスするものがまとめて表示されている。 この画面には多くの設定が並んでいるが、「時間帯の設定」や「携帯電話通信網検索」のようにオンのままにしておくべき項目もある。一方で、オフにして問題ない設定もある。画面下部の「製品の改善」セクションにある項目は、すべてオフにしても支障はない。また、「利用頻度の高い場所と経路」をオフにすれば、自宅や職場までの経路などをiPhoneに自動的に学習させないようにできる。 アプリ間の共有設定を変更する 同じ「プライバシーとセキュリティ」メニューで、先ほどの設定のすぐ下にはアプリの一覧が表示されている。これは、ほかのアプリがアクセスをリクエストする可能性のあるアプリであり、ここでアクセス権をカスタマイズできる。iPhoneには、その代表例がすでに設定されている。例えば「集中モード」アプリの情報が「メッセージ」アプリと共有されており、iMessageの相手にいまは集中したい状態であることを知らせるのに役立っている。
Author: Jacob Roach.
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